米Google傘下のYouTubeの動画をMP3ファイルに変換ダウンロードするサービスを提供するドイツのYouTube mp3は6月19日(現地時間)、GoogleがYouTubeへの同サービスのアクセスをブロックし、YouTubeの弁護士ハリス・コーヘン氏の署名のある「サービスを停止しなければ訴える」という書簡を送ってきたと公式ブログで明らかにした。
YouTube mp3は、ページのURL入力枠にYouTube動画のURLを入力してボタンをクリックすると、動画をMP3の音声ファイルに変換し、ダウンロードできるようにするサービス。Webサイトに創業年は明記されていないが、2010年にはサービスを提供している。公式ブログによると、世界中の約2億人のユーザーが同サービスを利用しているという。
YouTube mp3はYouTubeに対し、サービス停止を拒否し、話し合いを求めているという。「われわれのサービスは合法だ。ドイツの法廷はオンラインレコーディングはテレビ番組のビデオ録画と同じだとしている」と主張する。同サービスの利用規約には「このサービスで変換したファイルを再配布しない」「このサービスを他者の著作権侵害に利用しない」という条項が記されている。
YouTube mp3はユーザーに対し、コーヘン氏あるいはYouTubeの公式アドレスに請願メールを送ったり、自分のFacebookやブログでこの件を広めるよう求めている。「もしあなたがラリー・ペイジかサーゲイ・ブリンなら、連絡をください」とも。
Googleは音楽レーベルをはじめとする各種著作権保有団体からYouTubeでのユーザーの音楽利用で再三提訴されており、ドイツの裁判所からは著作権保護機能の追加を命じられている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR