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Amazon、クラウドアーカイブサービス「Glacier」発表 1Gバイト当たり月額約1円

» 2012年08月22日 07時24分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Amazon.com子会社のAmazon Web Services(AWS)は8月21日(現地時間)、企業向けのデータアーカイブサービス「Glacier」(氷河という意味)を発表した。東京リージョンでも同日からサービスを提供する。

 企業は重要なデータや法令順守に必要なデータをアーカイブするのに、オンプレミスなテープやディスク装置を使うことが多いが、ハードウェアや保守の経費、キャパシティープランニングなどの煩雑な管理が必要だ。Glacierを採用することでこうしたコストや手間を省けるという。

 Glacierは同社のクラウドストレージS3と同じシステムを使い、平均年間耐久性は99.999999999%。データは暗号化され、複数のファシリティに保存される。S3と同様に、ユーザーは保守作業に煩わされることなく、無制限にデータをアーカイブできる。料金は月額1Gバイト当たり0.012ドル、つまり約1円(東京リージョンの場合)だ。アップロードは無料だが、ダウンロードは1Gバイトを超える場合、月額0.201ドルからの料金が発生する。

 S3との違いは、S3よりもデータのダウンロードに時間がかかる点と、S3のようにオブジェクトに名前をつけられず、アップロードしたアーカイブにユニークIDが付けられる点だ。また、アーカイブではあまり必要とされないはずのダウンロードの料金がS3より高く設定されている。こうした違いで、S3より低価格(S3の東京リージョンでのストレージ料金は最初の1Tバイトが1Gバイト当たり月額0.13ドル)を実現している。

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