iPhone版有料Twitterクライアント「Tweetbot」を手掛ける米Tapbotsは8月28日(現地時間)、7月に公開したMac版Twitterクライアント「Tweetbot for Mac」のα版のダウンロードページを閉鎖した。ダウンロードページのリンクをクリックすると、閉鎖した理由を説明する公式ブログにリダイレクトされる。
α版ダウンロードページを閉鎖したのは、米Twitterが17日に発表した開発者向けガイドラインとAPI変更に対処するためで、Mac版クライアントは予定通りリリースするという。
Twitterの新ガイドラインでは、1クライアントアプリにつき、ユーザートークン(OAuthのユーザーアカウント情報)の上限が10万件までとされた。このルールは8月16日から有効になっており、その時点で既に10万件を超えているアプリの場合はその件数の200%まで増やせる。
Tapbotsは、α/βテスト中のアプリのユーザートークンについての例外措置を求めてTwitterと話し合ったが、解決に至らなかったため、α版提供中止に踏み切ったという。αテストに参加したユーザーの全員が有料の正式版を購入するわけではないが、αテスト終了後、正式版を購入しないユーザーがわざわざアプリ連携のページで許可を取り消し、ユーザートークンを削除してくれるとは考えにくい。そうなれば、10万件という貴重なトークン数を無駄に消費してしまうことになる。
同社は、サードパーティー開発者のために、Twitterの「設定」→「アプリ連携」で許可しているアプリを確認し、使っていないアプリについては「許可を取り消し」するようユーザーに呼び掛けている。
Tapbotsは、Tweetbot for Macを近い将来公開すると確約する。とはいえ、「提供し続けられることを祈っているが、ルールを作っているのはわれわれではなく、われわれはルールに沿って生き延びなければならない」としている。
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