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Microsoft決算、Windows 8待ちの買い控えで22%の減益

» 2012年10月19日 09時19分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftが10月18日(現地時間)に発表した2013年第1四半期(7〜9月期)決算は、売上高が8%減の160億800万ドル、純利益が22%減の44億6600万ドル(1株当たり53セント)だった。「Windows 8」や「次期Microsoft Office」のリリースを控え、関連部門の売り上げが減速した。営業利益は26%減の53億800万ドル。売上高はアナリスト予測の165億ドルを下回った。

 売上高を部門別でみると、WindowsおよびWindows Live部門が33%減の32億4400万ドルだった。「Windows Upgrade Offer」およびWindows 8の予約販売の影響を除いた非GAAPベースでは、前年同期比8%減となる。OfficeやDynamics製品を扱うビジネス部門は2%減の55億200万ドル。「次期Office」のリリースは2013年1〜3月になる見込みだ。Windows Serverや開発ツールを担当するサーバ&ツール部門は8%増の45億5200万ドル。前期に続き、SQL Serverが好調だったが、9期連続だった2桁成長の記録更新はならなかった。「Windows Server 2012」は9月に発売された。

 Xbox、Kinect、Xbox Live、Windows Phone、Skypeなどを扱うエンターテインメント&デバイス部門は1%減の19億4600万ドルだった。前期は2億6300万ドルの営業損失だったが、同期は1900万ドルの黒字になった。

 BingやMSNなどのオンラインサービス部門は、売上高は9%増の6億9700万ドル、営業損益は3億6400万ドルだった。Bingの検索広告が好調で、オンライン広告売り上げが15%増加したとしている。

 スティーブ・バルマーCEOは発表文で「Windows 8の立ち上げは、Microsoftの新時代の始まりだ」と語った。

 今後の見通しは前回の発表と変わらず、2013年通年の営業経費の見積もりを303億〜309億ドルとした。

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