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「Windows Live Messenger」、2013年第1四半期に終了 Skypeに統合

» 2012年11月07日 06時46分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは11月6日(現地時間)、メッセージングサービス「Windows Live Messenger(以下Messenger)」を「Skype」に統合し、2013年第1四半期に提供を完全に終了すると正式に発表した。約12年以上続いたサービスが終えんを迎える。

 Microsoftは2011年10月に、Skypeを約85億ドルで買収した。Skypeは現在、Microsoftの1部門「Skype Division of Microsoft」となっている。

 同社は10月にSkypeのデスクトップ版のアップデートで、Microsoftアカウント(Windows Live Messenger、Hotmail、Outlook.com)あるいはFacebookのアカウントでSkypeにログインできるようにした。現在、ログインするアカウントとしてMicrosoft、Facebook、Skypeのいずれかを選べるが、いずれ(いつからになるかはまだ発表されていない)SkypeのアカウントをMicrosoftアカウントにマージする(つまりSkypeアカウントはなくなる)よう促されることになる。

 Messengerのユーザーは、Skypeの最新版をダウンロードし、MicrosoftアカウントでログインすることでSkypeに移行できる。最初にログインした際に、Messengerの連絡先がSkypeに取り込まれる。

 skype 1

 MicrosoftアカウントとSkypeの双方のアカウントを持っているユーザーは、ログイン画面でSkypeアカウントをMicrosoftアカウントにマージするよう促される。

 skype 2 アカウントマージ画面
 skype 3 アカウントマージ後のSkypeの連絡先

 アカウントをマージしてログインすると、「連絡先」にMessengerの連絡先も表示され、相手も既にSkypeを使っていればMessengerの相手とSkypeの機能を使ってコミュニケーションできる。

 Windows Live担当ジェネラルマネジャーのブライアン・ホール氏は、公式ブログ「Inside Windows Live」で「IMやMessengerを取り巻く環境は大きく変わった。人々は(PCでよりも)電話でメッセージングを使うことが多くなり、FacebookやTwitterを使うようになった。そして、Skypeが、音声および動画チャットとメッセージングのための最上の手段になった」と語り、Skypeに移行すればMessengerよりも多くの方法で、多くの端末、プラットフォームでユーザー同士がコミュニケートできると説明した。今後、SkypeとOutlook.comとの連係を改善していくという。

 Messengerの会話履歴はOutlook.comに保存されるが、今のところSkypeの会話履歴はまだOutlook.comに保存できない。今後そうした機能が改善されるとみられる。

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