ITmedia NEWS > 社会とIT >

テレビショッピング「日本直販」が民事再生申し立て 

» 2012年11月09日 20時19分 公開
[ITmedia]

 帝国データバンクによると、「日本直販」で知られるテレビ通販業者の総通(大阪市)が11月9日、民事再生法の適用を大阪地裁に申し立てた。負債は約174億円。

 通信教育の「東洋ペン学会」として1961年に創業し、72年に「総合通信教育センター」として法人化、85年に現在の社名に変更した。「日本直販」の名前でテレビショッピングを展開し、高枝切りばさみなどのヒット商品も発売していた。

 95年9月期には525億円の売上高があったが、その後は海外業者の参入やネット通販の普及で売り上げは漸減。2011年9月期には256億円にまで減少し、デリバティブ取引による多額の損失も計上していた。今年に入って架空在庫や粉飾決算が発覚し、80億円の債務超過に転落。リストラで再建を目指したが、決済資金の調達が困難になり、民事再生の申し立てを決めた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.