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「LINE」公式アカウントの廉価版「LINE@」、月額5250円で提供

» 2012年11月19日 12時42分 公開
[ITmedia]
photo 「LINE@」のイメージ

 NHN Japanは11月19日、メッセンジャーアプリ「LINE」上で企業が情報発信できるサービス「LINE@」(ラインアット)を12月上旬から提供すると発表した。従来から提供している「公式アカウント」(初期費用200万円、月額料金150万円)の廉価版として、初期費用・月額料金ともに5250円で提供する。

 LINE@は、当該アカウントを「友だち追加」したユーザーに対し、企業がメッセージやクーポン、セール情報などを直接配信できるサービス。公式アカウントとの違いは(1)LINE内の「公式アカウント一覧ページ」に表示されないこと、(2)クーポン発行などのノウハウ提供を受けられないこと、(3)購読者数の1万人制限――の3つ。これらの制限を課す代わりに、安価にサービスを提供するという。

 同社によれば、公式アカウントを利用している国内企業は現在メーカー、流通、小売、飲食、民放キー局など大手を中心とした約30社。特にローソンでは公式アカウントの購読者数が400万人を超え、クーポン発行後に10万人以上が実店舗に来店するなどの効果が出ているという。

 LINE@の提供を通じ、これまで資金的に利用が難しかった中小企業やメディア運営企業、公共団体などにも利用を拡大させたい考えだ。利用開始手続きも簡素化し、Web上でエントリーすれば5〜10営業日内で審査、アカウント発行が行われる仕組みを採用。「1つの店舗や1つのブランド、1つのメディア単位でアカウントを作れる体制を作った」(NHN Japanの舛田淳 執行役員)としている。

 また今後、LINE@や公式アカウントが提供するクーポンやサービスを利用すると共通ポイントがたまる「LINEマイレージ」機能も提供する予定という。ポイント制度を通じて、企業アカウントとユーザーの接点を強化する狙いだ。

 同社はLINE@を、利用開始月を含む最初の3カ月間は無料で提供。また公共団体向けには4カ月目以降も完全無料で提供する。

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