「私は家ではずっとAppleの製品を使っている。GALAXY NexusはiPhoneより良いスマートフォンだと思うが、Appleは優れたエコシステムを持っている」──9月に韓国Samsung Electronicsの社長兼CSO(最高戦略責任者)に就任したヤン・ソン氏が、マサチューセッツ工科大学(MIT)運営の技術系メディアTechnology Reviewが12月13日(現地時間)に掲載したインタビューでそう語った。
ソン氏はMIT出身で、米Intelや米Qualcommなどを経て2007年に半導体企業のInphiのCEOを務めた後、SamsungにCSOとして迎えられた。カリフォルニア州メンロパークのオフィスで、Samsung全体の戦略を統括している。
ソン氏は、クラウド、ビッグデータ、モバイルエコシステムの重要性について語る中で、自分が家ではMac、iPhone、iPad、GALAXY端末を使っていることを明らかにした。AppleとSamsungの両方を使っている経験者として、Appleの強さは製品だけではなく、iCloudなどのエコシステム(同氏はこの言葉を、ユーザー向けの総合的なサービスという意味で使っているようだ)にあると指摘した。GALAXY Nexusは製品としてはiPhoneよりディスプレイも操作速度も上だと思うが、エコシステムには大きな問題があるという。
「Samsungは恐らくスマートフォン、ディスプレイ、テレビの世界市場で最大の企業だが、そのユーザー体験は“端末中心”であり、つながっていない」とし、今後パートナー企業とともにオープンなエコシステムを構築していくと語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR