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PhotoshopなどのCS2製品が無料? アクティベーションサーバの停止でAdobeが公開

» 2013年01月08日 01時20分 公開
[ITmedia]

 米Adobe Systemsが「Photoshop」などクリエイティブ製品群の旧バージョン「Creative Suite 2」(CS2)を、同社サイトで公開している。昨年12月にCS2用のアクティベーションサーバを停止したための措置で、無料で取得できるAdobe IDさえあれば誰でもダウンロードして利用できる状態になっている。

追記(1月8日16:00)

公開されたCS2について、非正規ユーザーの利用は「ライセンス違反となり得る」とAdobeは説明している。


photo Windows 7環境でIllustrator CS2を起動。「Windows 7 ベーシック」に切り替わるが、利用は可能だった

 公開しているのは2005年に発売したPhotoshop、Illustrator、InDesign、GoLive、InCopyのCS2と、Acrobat Standard/Proの7.0、Acrobat Standard 8.0、Photoshop Elements 4.0/5.0、Premier Pro 2.0など。

 日本語版も用意されており、ダウンロードページに記載された専用シリアルナンバーを入力すればインストールして利用できる。

 それぞれMac OS X版とWindows版があり、Mac OS X版は10.2.8〜10.3.8、PowerPC G4/G5用。Windows版はWindows 2000/XPに対応するとしている。これらは発売当時のサポートOSだ。

 編集部で試したところ、ダウンロード/インストールの際、CS2製品版シリアルナンバーの入力など、CS2の正規ライセンスの有無を確認するプロセスはなかった。またサポート外のWindows 7環境でもIllustrator CS2のインストールと起動は可能だった。ただ、未サポートOSでのインストールと利用は完全に自己責任となるので注意が必要だ。

 AdobeのFAQによると、昨年12月13日にCS2とAcrobat 7用のアクティベーションサーバを停止。今後はインストールしても利用できなくなるため、オンラインアクティベーションが不要なプログラムを用意して公開したという。

 本来はCS2を現在も利用している正規ユーザー向けの措置だが、1月7〜8日にかけてネット上で情報が伝わり、ダウンロードページは一時アクセスしにくい状態に。1月8日午前1時20分の時点では、ダウンロードページにアクセスすると「システムメンテナンス中のためサービスを一時停止中」と表示される。今後、ダウンロードを正規版ユーザーに限定するなどの対応を行う可能性もありそうだ。

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