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新ロゴ「:D」でグローバル指向明確に DeNA、エスビー陸上部受け入れも発表

» 2013年01月10日 19時23分 公開
[岡田有花,ITmedia]
画像 新ロゴ

 ディー・エヌ・エー(DeNA)は1月10日、コーポレートロゴを一新した。海外の人に親しんでもらえるよう、最初の「D」を、笑顔の顔文字「:D」(デライトマーク)に変更したことが特徴。同日、3月いっぱいで廃部が決まっている名門エスビー食品陸上部の受け入れも発表。サービスやスポーツを通じ、DeNAブランドを国内外に発信していく。


画像 会見には“DeNAファミリー”が勢ぞろいした。左から、「comm」CMキャラクターの美輪明宏さん、吉高由里子さん、守安社長、横浜DeNAベイスターズの中畑監督、三浦大輔投手、DeNA陸上チーム総監督の瀬古利彦さん

 新ロゴは、海外の人に親しみやすい手書き風フォントとデライトマークを採用。「Delight and Impact the World」(世界に喜びと驚きを)というスローガンを掲げ、サービスをグローバル化、多様化していく方針だ。同社の守安社長は「みんなが笑顔になれるサービスを提供したい」と意気込む。

 同社は2006年から世界進出を進めており、「失敗も多かった」が、スマートフォンの普及とともに軌道に乗り始め、昨年、Google Playストアの売り上げランキングで「神撃のバハムート」英語版が1位になるなど、着実に結果を出し始めている。「DeNAは日本のゲーム分野で新市場を作ってきたが、それはステップの1つに過ぎない。世界のユーザーの楽しんでいただけるサービスを作りたい」(守安社長)

DeNAブランド強化 ビッダーズは「DeNAショッピング」に

画像 名称とロゴが変わるサービス

 DeNAブランドも強化していく。同社が運営する一部サービスは、DeNAブランドに変更。同社創業の1999年にオープンしたオークション・ECサイト「ビッダーズ」は「DeNAショッピング」に一新、ECサイト構築サービス「ZEROSTORE」はDeNA ZEROSTORE変わるなど、4サービスで新たにDeNAブランドを冠する。

 「Mobage」や「comm」はロゴを変更。サービスロゴのわきに「by DeNA」と付け、ロゴを見るだけでDeNAのサービスだと認識できるようにする。海外のオフィス名も変更。米サンフランシスコの子会社ngmocoの拠点は「DeNA San Francisco」と呼称するなど、「DeNA+都市名」で統一する。

 ブランドの強化やロゴ変更は、横浜DeNAベイスターズで球団経営に参入した一昨年末から検討してきたという。野球などで高めたDeNAブランドの訴求力を、サービスのプロモーションに生かしていく。

 昨シーズン、横浜DeNAベイスターズは最下位に終わり、「結果には満足していない」(守安社長)。会見に出席したベイスターズの中畑清監督は「スポーツが元気だと会社も元気になる。負けてもイメージアップになるような野球をやりたい」と弱気の発言で会場の笑いを誘っていた。

「野球以外にもスポーツ支援したい」 エスビー陸上部受け入れ

画像 3年後、ニューイヤー駅伝で優勝すると話す瀬古総監督(左)に、旧知の中畑監督は、「本当に3年後、優勝できるの? そういうこと言っちゃまずいよ。俺は絶対言わない。できるわけないもん」。瀬古監督は、「ベイスターズより先に優勝します」と返していた

 同社はエスビー食品陸上部の全選手、スタッフを受け入れ、陸上チームを創設する。「野球以外にも、スポーツを支援できないか考えていた中、歴史あるチームが廃部になると聞いて」――駅伝が大好きだという守安社長は、エスビー陸上部の受け入れを決めた経緯をこう話し、「チームのために必死に頑張る陸上チームを活力に頑張る会社にしていきたい」と意気込む。

 陸上部の瀬古利彦総監督は、「相談に行ってから決まるまで1カ月弱ぐらいと速く、社長が若い」とDeNAの印象を語る一方、「春田(真)会長には『3年以内で優勝できますかと聞かれ、はいと言うしかなかったのではいって言っちゃったけど内心ヒヤヒヤです」とも。元日恒例のニューイヤー駅伝で3年以内に優勝する目標を掲げるほか、4年後のオリンピックに同部からマラソン代表選手を送り込むことも目指す。「五輪でメダルを取れる選手をこれから作っていきたい」と瀬古総監督は意気込んでいる。

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