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SNSで盛り上がる話題を提供する技術、NECが開発 コミュニケーション量2倍に

» 2013年02月26日 18時26分 公開
[ITmedia]
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 NECはこのほど、SNS上でユーザー同士の対話を喚起する話題を見つけ出して提供する技術を開発したと発表した。同技術を搭載したSNSを使い、関東近郊に住む20人(平均年齢60.1歳)を対象に評価実験したところ、コミュニケーション量が倍増したことを確認。地域住民の社会参加促進や、企業の従業員同士の意思疎通促進に生かすとしている。

 SNSの投稿内容や閲覧履歴、友人関係などからユーザーの興味を分析し、複数のユーザーが対話しやすい話題を提供。評価実験では、同技術を利用しない場合と比べ、コミュニケーション量が2.1倍に増加したという。

 過去にコメントした閲覧履歴などからほかのユーザーとの関係を推定し、最適な友人を紹介する技術も開発。評価実験では友だち登録が3.1倍に増えたとしている。

 同技術を使い、仙台市内の仮設住宅40人を対象に、被災地住民同士のコミュニケーションを活性化する実証実験も実施中だ。

 タブレット端末に自治会からのお知らせやニュース記事などを配信し、意見交換できる地域専用の掲示板型SNSを提供しているほか、東北学院大学と協力し、外出や就寝などの情報をタグレット端末に入力するだけで、自治会の見守り担当員にメールが届く仕組みを構築している。

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