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Apple IDに二段階認証オプション 米国では既に提供開始

» 2013年03月22日 08時57分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleが3月21日(現地時間)、iTunes StoreやiCloudを利用するためのアカウント「Apple ID」で二段階認証プロセスを採用した。発表はまだないが、米国のサポートページに設定方法の説明が追加された。本稿執筆現在、日本のユーザー向けにはまだ提供されていないようだ。

 appleid Appleのサポートページより

 二段階認証プロセスを追加すると、アカウントにログインする際、パスワードに加えてAppleからSMSで送られてくる4桁の数字を入力しないとログインできなくなるため、第三者によるログインが従来より困難になり、安全性が高まる。

 サポートページによると、二段階認証はオプションで設定できる。設定後、例えばiPhoneからiTunesやApp Store、iBookstoreで買い物をしようとすると、パスワードと4桁のコードを入力するよう求められるようになる。なお、二段階認証を設定すると、「セキュリティ質問」は必要なくなる。

 昨年8月、米メディアGizmodoの元記者のiCloudアカウントが盗まれ、Apple IDの安全性についての懸念が高まった。その後同年9月に、Apple IDのセキュリティ強化対策として、セキュリティ質問とレスキューメールの設定が必要になった。

 セキュリティ強化のためのアカウントの二段階認証オプションは、米Google米Dropboxが既に採用している。

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