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「アナログ親父の仕事場を、デジタルの最先端のイベントの中で」――夢枕獏さん、超会議会場で新作1万字

» 2013年04月30日 16時11分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 「ニコニコ超会議2」の会場で4月27日、作家・夢枕獏さんが原稿執筆に挑んだ。2日間で10万人以上が来場した喧騒のなか「キマイラ」の新作を400字詰め原稿用紙25枚分書き上げた。

 執筆した作品は夢枕さんが30年以上に渡り執筆を続ける“生涯小説”とも言える「キマイラ」の新シリーズ。書斎を再現したブースの中で、手書きで執筆に挑む姿を見ることができた。

photophoto 大勢の来場者に囲まれ黙々と執筆する夢枕獏さん。現在の執筆枚数をカウントするボードも

 執筆ブースのすぐ横でサイン会も開催。ファンの1人は「『キマイラ』は自分の読書体験の原点。ついさっきまで原稿を書いていたその手でサインをもらえて感動しました」と話した。

 午後3時ごろには25枚の原稿を書き上げ、無事チャレンジは終了。その後別の原稿の執筆を続け、「みんな、ありがとう。ようやく少し早く書けるようになって、『キマイラ』だけでなく『陰陽師』ともう1本別の原稿も書いてしまったよ(笑)。今日は来てくれて本当にありがとう」とコメントした

photo ファンからのメッセージが書かれたボード
photo 執筆終了報告のツイート

 この日執筆された「キマイラ鬼骨変」は、6月上旬から「niconico」サイトトップページで連載を始める予定。作品は無料で公開。ニコニコ動画の会員・非会員を問わず読むことができる。

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