B-CASカードを不正改造し、有料放送を無料で視聴できるようにする「BLACKCAS」カードを販売して有罪が確定した男ら2人に対し、WOWOWなど有料放送3社とB-CASを管理するビーエス・コンディショナルアクセスシステムズは5月9日、損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
訴えられたのは都内在住の37歳の男と44歳の男の2人。37歳の男はB-CASカードを不正改ざんするプログラムをネットで不特定多数に提供し、また自らも視聴したとして、不正競争防止法違反などの罪で懲役2年の判決が確定。44歳の男は「BLACKCAS」と呼ぶ不正改ざんカードをネットオークション経由で販売し、自らも視聴したとして、同法違反の罪で執行猶予付きの懲役2年の判決が確定している。
提訴したのはWOWOWのほか、スター・チャンネルとスカパーJSAT。「B-CAS カードの改ざん、譲渡という行為は、有料多チャンネル放送全体の健全な普及拡大に甚大な影響を与えるものであり、悪質かつ許されざる行為」として、37歳の男に約162万円、44歳の男に約177万円の損害賠償を求めている。
ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズも、B-CASカードの所有者として3社とは別に賠償を求めて提訴した。
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