スクウェア・エニックス・ホールディングスが5月13日に発表した2013年3月期連結業績は、137億円の最終赤字に転落した(前期は60億円の黒字)。欧米での家庭用ゲーム機向けの大型ソフト販売の伸び悩みや、構造改革費用が響いた。「『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族オンライン』(Wii)の運営は堅調」という。
売上高は前期比15.7%増の1480億円に伸びたが、営業利益は61億円の赤字(前期は107億円の黒字)、経常利益は44億円の赤字(前期は103億円の黒字)に転落した。
ブラウザゲーム「戦国IXA」やMobage向けソーシャルゲーム「ファイナルファンタジーブリゲイド」などは好調だったが、欧米向け大型タイトルやゲームセンター向けアミューズメント機器などが不振。ゲーム事業の環境変化に対応した開発方針の変更や組織体制の見直しに伴う費用もかさんだ。
今期は構造改革を進めて新たな収益基盤を確立するとしており、黒字転換する見通し。業績予想は売上高が1400〜1500億円、営業利益が50〜90億円、純利益が35〜60億円。
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