Google日本法人は6月28日、“軍艦島”の名で知られる長崎県長崎市高島町端島のストリートビューを公開した。立入禁止のエリアも含め島全体を撮影。現在は無人となっている島の、緑で覆われた建物や荒れ果てた集合住宅の内部などを見られる。
戦艦「土佐」に似ていることから付けられた“軍艦島”の名で知られる端島は、長崎港から19キロの海上にある半人工島。炭鉱と共に栄え、最盛期には5000人以上が暮らしたが、1974年の閉山と共に無人島となった。
長崎市の協力により、通常は立ち入りが禁止されているエリアも含め島全体を撮影。バックパック型の撮影機材「トレッカー」を用いて約2時間程度歩いて撮影したという。無人となった集合住宅の内部も「おみせフォト」の機材で撮影。「昔の白黒テレビやソーダの瓶がそのまま残っている様子」も収められている。
映画「007 スカイフォール」のデッドシティのモデルとしても使われているが、海風や台風に長年さらされ、少しずつその形を失いつつあるという。同社は、「ストリートビューで撮影したパノラマ画像が、端島の今を留めるデジタルアーカイブとなり、未来の世代にその姿を伝える資料となることを願う」とコメントしている。
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