ローランドは9月24日、音楽制作ソフト「SONAR」などを開発する子会社の米Cakewalk全株式を米Gibson Brandsに売却すると発表した。SONARシリーズなどCakewalk製品は今後、Gibsonが買収したティアックの「TASCAM」ブランドで展開される。
10月31日までに、ローランドが保有するCakewalk株式(99.99%)をGibsonに譲渡する。売却額は非公開。
ローランドは95年にCakewalk製ソフトの販売を開始し、同社製ハードウェアと組み合わせて事業を拡大してきた。だがCakewalkの2012年12月期は売上高約607万ドルに対し85万ドルの営業赤字となり、債務超過に転落。市場環境も変わり、「継続的な事業拡大は難しい」として売却を決めた。コンピュータミュージック関連機器事業は「自社の強みに特化した上で」継続して展開するという。
ギターで知られるGibsonは今年5月、ティアックを子会社化するなど、事業拡大を進めている。当面はローランドがCakewalk製品のサポートを続けるが、Gibson側の態勢が整った上で順次移管する。
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