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書店で本にスマホをかざせば直筆POP、電子版の購入も 三省堂とBookLiveがARアプリ展開

» 2013年12月19日 16時37分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 三省堂書店とBookLiveは12月19日、スマートフォンに本や雑誌の表紙をかざすことで、関連情報を閲覧したり電子版を購入できるARアプリ「ヨミCam」を共同でリリースした。来年3月から、同書店神保町本店(東京都千代田区)にて本格的に導入を開始する。

photo スマホを本にかざすと書店員によるPOPが

 新しい本との出合いが難しいという電子書籍の課題とをリアル書店との連動で解決するのが狙いのサービス。店頭で気になる本を手にとり、手元のスマートフォンでアプリを起動してかざすことで、書店員によるPOPや関連情報を表示する。アプリ上に表示されたバーコードをレジで表示すれば、電子書籍を現金で購入できるのも特徴。購入により発行されたコードを端末に打ち込んでダウンロードする形だ。

photo 三省堂書店神保町本店のレジ横には電子書籍カードコーナーが。端末も販売(写真奥)

 三省堂書店はこれまでも店頭での電子書籍販売に力を入れており、デジタルサイネージ経由や表紙が印刷されたカードで購入できるようになっている。同書店企画事業本部の秋山弘毅 新業態事業室長によると「店舗で電子書籍を購入する人の多くは、文字を大きくできる、重い本を持ち歩かなくてよい、などに魅力を感じているシニア層」。書籍の検索やクレジットカード決済など、ITに詳しい人には身近なことでも抵抗感や難しさを抱く人も多く、「レジで現金で支払うというシンプルな買い方が好評」(秋山室長)という。

 端末の位置をGPSで判断し、対応書店内にいる場合に利用できる仕組み。まず店内約5000タイトルから対応し、徐々に増やしていく。

 アプリ(Androidのみ、iOSは現在申請中)は既に公開。同店に設置されたARマーカーにかざすとBookLive! ポイントが得られるキャンペーンを実施している。

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