国際レコード産業連盟(IFPI)は、2013年の世界音楽売り上げは前年比3.9%減の約150億ドルだったと発表した。前年比割れの要因は日本が16.7%減と大きく落ち込んだためだが、日本市場を除くと0.1%減とほぼ横ばい。IFPIのリポートは「定額制サービスは主要市場の成長を支えている」と報じている。
IFPIが13年の大きなトピックとして挙げているのはSpotifyなどの定額制配信サービスだ。定額制&ストリーミングサービスの売り上げは11億1100万ドルと51.3%増に拡大。ユーザー数は前年から800万人増の2800万人に増えた。
米国では定額制サービスの売り上げが初めて10億ドルを超え、米国市場全体のプラス成長(0.8%増)を支えている。北欧では定額制サービスが大きな位置を占めるようになり、英国など欧州主要市場は12年ぶりにプラス成長に転じた。
世界の5分の1を占める日本市場は対照的だ。2012年の売り上げは3651億円だったが、13年は3121億円へと大きく減少。100万枚を超えたアルバムがゼロだったことなどもあり、CDなど物理メディアが13%減と大きく落ち込んだ。デジタル配信も、着メロの縮小が止まらず23%減となっている。
PC/スマートフォン向け配信や定額制サービスも伸びているものの、IFPIは「日本はいまだ従来型携帯電話向けサービスと物理フォーマットからの移行期にあり、定額制&ストリーミングサービスが確立されていない」と指摘している。
IFPIのフランシス・ムーアCEOは「日本の厳しい状況を加味しても、世界の音楽市場は発展期に入っている」とコメント。定額制ストリーミング配信が拡大し、ユーザーに幅広い選択肢を与えているとしている。
定額制サービスをめぐっては、レディオヘッドのトム・ヨークが昨年、Spotifyについてアーティストに支払われる収入が少ないことを批判するなどの動きもあった、
順位 | アーティスト |
---|---|
1 | One Direction |
2 | Eminem |
3 | Justin Timberlake |
4 | Bruno Mars |
5 | Katy Perry |
6 | P!nk |
7 | Macklemore & Ryan Lewis |
8 | Rihanna |
9 | Michael Buble |
10 | Daft Punk |
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