ヤフーは6月2日付けで、「Yahoo!JAPAN」のプライバシーポリシーを改定すると発表した。Yahoo!JAPANで「Tポイント」連携の手続きをしたユーザーについて、ヤフーが保有するWebページ閲覧履歴などをカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に提供し、ヤフーはCCCが保有する商品購入履歴などの提供を受ける――という内容を新たに盛り込む。オプトアウトの仕組みも用意する。
ヤフーとCCCはポイントプログラムで提携しており、昨年7月からポイントとIDを統一。「Yahoo!ポイント」を「Tポイント」に切り替え、「T-ID」を「Yahoo!JAPAN ID」に統一している。
プライバシーポリシーの改定は、両社が保有するユーザー情報の一部を提供し合うことで「ユーザーをより深く理解し、サービスの魅力を高める取り組み」を始めることを受けて行う。具体的な取り組みの内容は「未定」(ヤフー広報部)としている。
改定後のプライバシーポリシーには、ヤフーが保有するユーザーのWebページ閲覧履歴やキャンペーンへの参加情報、顧客分析情報を提供すること、ヤフーはCCCが保有する商品購入履歴、キャンペーンやサービスの利用履歴、顧客分析情報の提供を受けること――を盛り込む。
Web閲覧履歴は、「ユーザーが閲覧したWebページのURLを1つ1つ送るのではなく、特定の広告やWebサイトを閲覧したユーザーのクラスター(群れ)の情報を送る」(同)イメージという。
情報を提供する際は、ユーザーのYahoo!JAPAN IDをヤフーとCCCが共同で管理する「ユーザー管理番号」に置き換えて提供。「個人情報と切り離して提供するため、個人情報保護法上の第三者提供には当たらない」(同)としている。
情報の相互提供は、Yahoo!JAPANのIDと「Tポイント」をひも付ける「Tポイント連携」の手続きをしたユーザーが対象。連携を希望しないユーザーには、オプトアウトの仕組みも用意する。
新ポリシーには、違法行為を行った疑いがあるユーザーの連絡先を官公庁に開示するための規定、外部研究機関などとの共同研究でのデータ取り扱いに関する規定なども追加する。
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