ビッグローブは6月30日、音声通話と高速LTE通信に対応したスマートフォン「BIGLOBEスマホ」を7月1日に発売すると発表した。価格は、通信料(上限1Gバイト)と端末代込みで月額3476円(税別)。
2月から「ほぼスマホ」として、音声通話なしのデータ通信と端末のセットプランを展開してきた同社。新ブランド「うれスマ」として、音声通話とMNPに対応した“完全な”スマートフォンを展開する。通話料金は30秒あたり20円で、音声通話対応データSIMのみも月額1600円(上限1Gバイト)から提供する。
端末は従来と同じシャープ製「AQUOS PHONE SH90B」。NTTドコモのXi・FOMAエリアのLTE/3G通信を、最大下り100Mbps/上り37.5Mbpsのフルスピードで利用できるほか、BIGLOBEが提供する全国のスポットでの公衆無線LANにも接続できる。
大手キャリアのスマホでは月間利用上限が7Gバイトのところを、同商品では1Gバイトとすることで安価にした。上限2Gバイトのプランは月額4281円(税別)となり、追加容量は100Mバイト当たり300円(税別)で購入できる。
古関義幸社長は「こう聞くと少なく感じるが、スマホ利用者の7割が1Gバイト以下で済んでいるという調査もあるように、メールやネットを中心に使う人には十分な量。公衆無線LANも利用できるので、ヘビーユーザーでない限り不便は感じないのでは」と話す。
今後は端末ラインアップを拡充。9月には韓国LG electronics製「LG G2 Mini」を国内投入する予定だ。大量生産しやすいグローバルモデルであることを受け、「さらに端末料金を抑えて提供できれば」(古関社長)とする。
自社ECサイトやAmazon.co.jp、楽天市場などECを中心に販売し、「ほぼスマホ」を展開してきた全国のイオンでも取り扱う。イオン店舗では、3G通信のみで端末代+料金を月額1980円(税別)に抑えた「イオンスマホ」も販売する。
古関義幸社長は「売りはとにかく“速くて安い”こと。例えるなら、高級なリムジンでも格安な軽自動車でもない、ハイブリッドカーのような位置づけ。低価格スマホに興味があっても090番号が使えないことでなかなか踏み切れなかった人、一度スマホにしたが料金が高くて困っている人などにぜひ試してほしい」と自信を見せる。
総務省がSIMロックの解除を義務付けるとした先週末の報道に関しては「突然の報道で驚いたが、当社にとっては追い風。早い展開を期待している。ユーザーがキャリアを自由に選べるようになった時に魅力あるサービスにするため努力していきたい」とコメントした。
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