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スマホからハイヤー頼める「Uber」、一般タクシーにも対応 アジア初

» 2014年08月05日 13時50分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 スマートフォンからハイヤーの配車を頼める「Uber」を展開するUber Japanが、一般タクシーや高級車タクシーを即時手配できる新サービス「uberTAXI」「uberTAXILUX」を8月5日午後4時ごろからスタートする。

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 国内ではこれまで黒塗りのハイヤーの配車を頼める「UberBLACK」を提供してきたが、複数のタクシー会社と提携し、一般タクシーを呼び出せる「uberTAXI」をアジアで初めて提供する。ユーザーの利用料金は、通常のメーター料金と迎車料(各社の規定に準じる)となる。

 高級タクシーを配車する「uberTAXILUX」は世界で初めてスタート。トヨタクラウンロイヤルサルーン、BMW7シリーズなどの高級車を通常タクシー料金に500円増しでリクエストできる。

 それぞれ対応エリアは当分都内に限り、23区を中心に需要を把握していく。パートナー企業数や対象車両数は非公開だが、順次拡大していく予定だ。

日時によってはハイヤー台数が足りないほどの人気に

 Uberは、専用アプリからスマートフォンのGPSで現在地を取得し、今いる場所に近い空車の配車を頼めるサービス。料金は事前に登録したクレジットカードで決済し、キャッシュレスで利用できる。運転手の顔や車のナンバーを事前に確認できる安全性や、評価やコメントを閲覧・投稿できる透明性も特徴。行き先を事前に入力してドライバーに伝えたり、道路状況から到着予定時刻を友人に知らせるといった機能も備える。

 2009年に米サンフランシスコでスタートし、4年で42カ国158都市で展開するまでに成長。6月には12億ドル(約1230億円)を調達し、現在の企業価値は約182億ドル(約1兆8650億円)とされる。

 日本では今年3月に都内を対象に正式サービスを開始。日時によってはハイヤーの台数が足りなくなるほどの人気になっているという。

photo 高橋正巳社長

 7月に就任した高橋正巳Uber Japan社長は6月までソニーで海外事業に従事。米シリコンバレーに暮らし、現地ではUberのユーザーだったという。「使いやすさを追求したUberのテクノロジーと、世界最高水準の日本のサービスを組み合わせて何ができるか楽しみ」と意気込む。

 タクシー各社も配車アプリは提供しているが、Uberの強みは「すでに愛用しているユーザーが都内に一定数いることと、世界共通アプリであること」。各国共通の操作性やユーザビリティを武器に、2020年の東京オリンピックも見据え、外国人観光客の利用も促進していく。

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