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Amazon対Hachetteでキングら約900人の作家が意見広告「べゾスCEOにメールを」

» 2014年08月11日 09時02分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Amazon.comが米出版大手Hachetteの書籍を購入しにくくしている問題に関して、作家のダグラス・プレストンが主催する「Authors United」は8月10日(現地時間)、米New York Timesの日曜版に意見広告を出した。スティーブン・キングやポール・オースターなどの人気作家を含む906人が署名している。

 この広告は読者に向けて、AmazonがHachetteに契約更新の条件を飲ませる目的でHachetteの出版物を差別し、結果的に作家と読者が被害を受けている現状を説明した上で、「われわれはAmazonに対し、これ以上作家を傷つけることなく、また顧客の書籍購入を阻むことなくHachetteとの紛争を解決するよう求める」と書いている。さらに、「われわれの忠実な読者」に対し、Amazonのジェフ・ベゾスCEOに意見メールを出すよう同氏のメールアドレス付きで呼び掛けた。

 readers 意見広告の冒頭部分

 この広告が掲載される前日の9日、Amazonは「Readers United」というWebサイトで7月29日に説明したHachetteとの紛争の理由を再度説明し、Hachetteが電子書籍の価格引き下げに応じれば読者とAmazonにとってだけでなく、作家とHachetteにとってもメリットになるという主張を繰り返した。その上で、読者と作家に対し、Hachetteのマイケル・ピーチCEOのメールアドレスを提示し、電子書籍の価格を下げるようメールで訴えてほしいと呼び掛けた。

 Amazonの米国サイトでは現在、「マレフィセント」など複数の米Walt Disney Studiosの映画Blu-rayの予約ができなくなっており、DisneyともHachetteと同様に契約更新が難航しているとみられる。

 disney

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