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育成ゲームなのに死にまくる 「生きろ!マンボウ」ヒットの裏側 開発した3人が起業、マンボウで世界へ(2/4 ページ)

» 2014年08月18日 15時38分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 考え抜いた結論は、「結局、大きくなりたいんだなと」。マンボウが深くもぐって餌を食べるのも、水面をジャンプして寄生虫を殺すのも、成長して大きくなるため。「大きいことは、マンボウの世界の中で、いいことなんだろうと」。

 「生きろ!マンボウ」の主人公は最初は数キロ程度の「金平糖」サイズだが、餌を食べ、冒険に出て大きく成長、世界最大のマンボウ・2.5トン級を目指す。ただし性格はドジ。「大きくなりたいと燃えているけど、ことあるごとにドジって死んでしまう」というキャラだ。


画像 マンボウは最小サイズが「金平糖」。次が「消防」「厨房」と大きくなっていく
画像 ふだんはとってものんびりしているが
画像 命の危険に瀕するとめちゃくちゃ焦る

画像 「冒険」に失敗して死ぬことも

 水族館で見たマンボウは「すごくボーッとしていた」ため、ゲームのマンボウもとてものんびりしている。ボーッと泳ぎ、「あ”ー、おなかすいたー」「おさかなたべだいのー」と餌を求めたり、「あれ、ウトウトしてき・・・・・ZZZZ」と眠ってしまったりする。

 危機に瀕すると「あれ、ちょ、曲がれない、ぶつかるうううう!!!」「ちょ、おま・・水面いたいこれ絶対・・・う、う、うわああああああ」などと思いっきり焦り、普段ののんびり加減とのギャップが笑いを誘う。

 ゲーム内のマンボウは、イカやエビ、クラゲなどさまざまな餌を食べるが、これらはすべて、実際にマンボウが食べるものだという。「先日のアップデートで追加したイセエビは、野生のマンボウは食べないけど、水族館で食べさせていると飼育日記で見つけて」(中畑さん)

 グラフィックスにはあえて、荒めのドット絵を採用。3人は、スーパーファミコンやゲームボーイなどドットの荒いゲームで遊んだ世代で、ドット絵に共通のノスタルジーやあこがれがあったためだ。

最初は「死んで終わり」だった

 公開2カ月前の4月ごろ、ゲームは一度完成していた。3人で遊んでみたが、「3人とも『うーん』という感じで……」(宮川さん)。面白くなかったのだ。

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