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育成ゲームなのに死にまくる 「生きろ!マンボウ」ヒットの裏側 開発した3人が起業、マンボウで世界へ(4/4 ページ)

» 2014年08月18日 15時38分 公開
[岡田有花,ITmedia]
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マンボウで世界へ 1000万ダウンロード狙う

 iOS版はすでに60万ダウンロードを突破。「すごく遊んでもらった印象があり、とても満足している」(中畑さん)という。収入源はアイテム課金と広告だが、大半が広告からの収益だ。

 現在はAndroid版を開発中で、8月中には公開予定だ。それが終われば英語版に着手。9月にも世界に向けて配信し、反響を見て繁体字中国語(台湾向け)、スペイン語バージョンも開発する。

 「マンボウって英語でMola mola(モーラモーラ)って言うんです。だからMola molaってアプリにしようと」(中畑さん)。グローバルアプリの開発経験はないが、オンライン翻訳サービスなどを使って翻訳する計画。iOS版のアップデートにも取り組む予定だ。

画像 「生きろ!マンボウ」ダウンロード数の展望。海外版の伸びがかなり強気だ

 Android版、翻訳版、iOS版のアップデートと、この夏の仕事は山積み。「忙しくて死ぬかもしれないですね。マンボウ作ってて、『突然の死』に……」(中畑さん)

3人で起業 「セレクトボタンのようなゲームを」

 「この3人でゲームと作るのが楽しい」――このほど3人で、スマートフォン向けゲーム制作会社を創業した。社名は「SELECT BUTTON」。ゲームハードのコントローラーにあるセレクトボタンから取った。

画像 SELECT BUTTON公式サイト

 「僕らは一番ゲームで友達と遊んだ世代だと思う」と中畑さんは言う。子どものころは「ポケットモンスター」全盛期で、ゲームボーイの通信ケーブルを持っていると人気者になれた。スーパーファミコンやニンテンドー64など据え置き型も、スマートフォンゲームも楽しんできたという。

 「ゲームは、世間的にはあってもなくてもいいと言われている。セレクトボタンも、ゲームでは一番使わないボタンで、あってもなくてもいいとも思われているが、“裏技”にはセレクトボタンが必須。裏技をやると、すごくゲームが楽しくなる」。中畑さんは言う。

 「人生にあってもなくてもいいと言われるゲームだけど、僕らはゲームがあるほうが楽しいと信じてゲームを作り続けたい。セレクトボタンで裏技を楽しむように、友達と遊べるゲームを、これからも作りたい」

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