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7歳のLINEスタンプ作家・はなかさん 「いか」スタンプ、有名人の利用に「びっくりして、目がぱちぱち」 売り上げは自転車に(2/3 ページ)

» 2014年09月05日 11時01分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 はなかさんの経験を踏まえたデザインになっており、例えば、ベッドで寝ている「いかのお母さんと赤ちゃん」は、弟が生まれた時のお母さんと弟の姿を、「テントで寝ているいか」は家族で行ったキャンプを、「ピザを食べるいか」は、みんなでピザを食べた思い出を反映している。


画像 いかのお母さんと赤ちゃん
画像 テントで寝ているいか
画像 ピザを食べるいか

 スタンプ1セット分・40種類そろえるまでにかかったのは1〜2週間ほど。はなかさんは、「絵を考えたり、絵の色を考えたりするのが難しかった」と振り返りつつも、数をそろえるのは「簡単だった」とも。「あっという間にできていた」と、お父さんもそのスピードに驚く。

彩色はお父さん、はなかさんが「監修」

 はなかさんが紙に描いた線画は、お父さんがPCでスキャンし、Photoshopで線を抽出して彩色した。当初は色も本人に着けてもらおうとペンタブレットを使わせてみたが、うまくできなかったため彩色はお父さんが引き受けた。「色を決めるのは手伝うけど、パソコンは難しいから父ちゃんがやった」とはなかさんは言う。


画像画像 スキャンした絵からPhotoshopで線を抽出し、彩色した

 はなかさんには色のイメージが明確にあり、「監修を受けないと怒られた」とお父さんは笑う。色へのこだわりも強く、桜の花びら1枚の色でも「もっと濃いピンクで」などと指定を受けたという。

画像 羽が生えたいか……ではなく、うれし涙を流すいか

 大人が想定する色と、はなかさんのイメージが異なることもあった。例えば、いかから小さな羽が生えているように見えるイラスト。お父さんは羽のような色を塗ろうと考えていたが、実はそれは、羽ではなくいかの“うれし涙”。水色で塗るようはなかさんに言われたという。「作業に大人の手は使ったが、こと絵に関しては、娘なしでは絶対にできなかった」(お父さん)

きゃりーぱみゅぱみゅが利用 「びっくりして、しゃきっとなった」

 すべての作業が完了し、「LINE Creators Market」に「いか」スタンプを登録したのは4月17日。リジェクトなどのトラブルもなく、5月8日の第1弾スタンプ公開時に販売がスタートした。「いかスタンプ、審査通った!」――お父さんがFacebookやTwitterで紹介すると親戚や友人が買ってくれ、1日目に50個以上売れたという。

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