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KDDI、ベンチャー支援で三井物産、テレ朝など13社と連携 各業種のリソースやノウハウ活用

» 2014年09月24日 16時58分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 KDDIは9月24日、スタートアップ企業支援プログラム「KDDI ∞ Labo」の第7期参加チームを発表した。大手企業との連携を促進する「パートナー連合プログラム」を発足、三井物産やテレビ朝日、セブン&アイ・ホールディングスなど大手企業13社も支援に参加する。

photo パートナー連合プログラムの狙い

 スタートアップ企業のサービス開発や事業展開を3カ月サイクルで支援する同プログラム。今期から、これまでKDDI単独だったメンタリングに他社も参加する。それぞれ自社のリソースやノウハウを生かしたアドバイスや支援をすることで、よりスピーディにスケールの大きな成長につなげる狙いだ。

photo 医療現場と患者や製薬会社を結ぶSNS「Dr.JOY」のイメージ

 今回選ばれたサービスは(1)現役医師が考案する、病院内のスタッフ同士や医師と患者、病院と製薬会社を結ぶクローズドSNS「Dr.JOY」、(2)スマートフォンとモーションデバイスを使った身の回りの空間で楽しめるバーチャルゲーム「ポッサムゴッサム」、(3)ブログを書くように紙/電子で書籍を出版できる「BooksOnDemand」、(4)画像解析と人工知能を活用し、ジャンルを横断したリコメンドを行う「Ferm」、(5)コンペ形式で独創的なフラワーギフトを発注できるECサイト「sakaseru」――の5つ。それぞれ三井物産、テレビ朝日、コクヨ、セブン&アイ・ホールディングス、プラスが「メンタリング企業」として支援に関わる。

 プログラム全体に広く協力する「サポート企業」として、近畿日本ツーリスト、ソフトフロント、大日本印刷(DNP)、東急電鉄、凸版印刷、パルコ、バンダイナムコゲームス、三井不動産の8社も参加。サービスインを目指す3カ月の期間中、同プログラムの卒業生を含めた共催イベントを順次開催していく。競合であるDNPと凸版印刷による共同イベントなど、“KDDI ∞ Laboをハブにしているからこそ”できる講演会やセミナーを準備していくという。

 同社新規ビジネス推進本部の江幡智広ラボ長は「これまでKDDIだけでは支援しきれない部分は個別の案件ごとに相談していたが、チームの採択から他社に参加してもらうことで、一層スピーディに展開できるはず。我々とは違う目線で協力してもらうことで、より大きな成果につなげたい」と期待を寄せている。

photo 江幡智広ラボ長(中央下)、第7期参加チーム、パートナー連合13社、KDDIメンター社員

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