シャープは10月6日、業界で初めて「MEMS-IGZOディスプレイ」を搭載した7.0インチのタブレット端末を開発し、法人向け市場を中心に2015年上半期に発売すると発表した。
MEMS-IGZOディスプレイは、米Qualcommの100%子会社・Pixtronixが持つ「MEMS(微少電子機械システム)ディスプレイ」技術とシャープのIGZO技術を統合したもの。低消費電力と高い色再現性を実現したという。
外光下でも鮮明に表示できる「高輝度モード」や、省電力で表示する「グレースケール/白黒モード」など利用シーンやコンテンツに応じて最適な表示モードに切り替えることも可能だ。
解像度は1280×800ピクセル(WXGA)。Android 4.4を搭載し、CPUにはSnapdragon 800を採用。Wi-FiのほかLTE/3G通信に対応し、音声通話も可能だ。カメラは前面・背面に各1つずつ配置。防水性能を備える。バッテリー駆動時間やサイズは未定。
シャープとQualcommは2012年、モバイル向け次世代ディスプレイの共同開発とQualcommによるシャープへの出資について契約を結んでおり、MEMSディスプレイ技術の実用化を進めると発表していた。
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