米Google傘下のYouTubeが、難航していたインディーズレーベルとの契約更新を完了し、向こう数週間中にサブスクリプション制の有料サービスの提供を開始すると、米Financial Timesが11月11日(現地時間)、この件に詳しい筋の情報として報じた。
Financial Timesは6月に、YouTubeが有料サービス立ち上げのために必要なレーベルとの契約更新に応じない一部のインディーズレーベルの動画をブロックする計画であると報じた。その後、YouTube側が歩み寄ったことにより、契約更新にこぎつけたという。
6月の時点では、YouTubeは3大レーベル(Universal Music Group、Sony Music Entertainment、Warner Music)を含む米音楽業界の約95%を占めるレーベルと契約を更新していたが、残り5%のレーベル(アデル、アークティック・モンキーズ、ヴァンパイア・ウィークエンドなどが所属)の著作権を管理するMerlinが更新に応じていなかった。
YouTube/動画担当上級副社長を務めるスーザン・ウォジスキ氏は10月、米re/codeが主催するカンファレンスで、サブスクリプションサービス開始のうわさは否定したものの、広告を見たくないユーザーのために有料オプションを提供できるかどうか検討していると語った。
YouTubeの有料サービスは、広告がいっさい表示されず、オフラインでの動画の視聴が可能という。
YouTubeによると、月間ユニークユーザー数(MAU)は10億人以上で、毎月60億時間以上の動画が視聴されている。
音楽ストリーミングサービス大手のスウェーデンSpotifyは同日、MAUが5000万人で、そのうち1250万人が有料会員であると発表した。
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