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探査機ロゼッタ、彗星への着陸機分離に成功

» 2014年11月12日 18時04分 公開
[ITmedia]

 欧州宇宙機関は11月12日、探査機「ロゼッタ」(Rosetta)が、人類初の彗星着陸を目指す着陸機「フィラエ」(Philae)を分離したことを確認したと発表した。フィラエは約7時間かけてチュリモフ・ゲラシメンコ彗星への着陸を目指す。成功の知らせが地球に届くのは13日午前1時ごろになる見込みだ。

photo フィラエを分離するロゼッタのイメージ=ESA/ATG medialab
photo 着陸するフィラエのイメージ
photo フィラエ投下前後のロゼッタのマニューバー=ESA

 ロゼッタは現在、地球から5億950万キロの火星軌道と木星軌道の間にある。2004年3月の打ち上げから総距離60億キロの旅を経て、今年8月にチュリモフ・ゲラシメンコ彗星に到着。秒速18キロ以上で移動する同彗星を周回しながら観測を続けてきた。

photo ロゼッタが撮影したチュリモフ・ゲラシメンコ彗星=ESA/Rosetta/MPS for OSIRIS Team MPS/UPD/LAM/IAA/SSO/INTA/UPM/DASP/IDA
photophoto 11月12日時点のロゼッタの位置=ESA

 この日は複数のチェックを経て、日本時間の午後4時過ぎに投下へのゴーサインが出た。フィラエの公式Twitterアカウントは「ロゼッタと離れるのはさみしいけれど、彗星に何があるのか待ちきれない!」とツイート。午後5時35分、ロゼッタは着陸ポイントの「アギルキア」(Agilkia)への軟着陸を目指しフィラエを分離・投下した。

 ロゼッタからの電波が地球に届くまで28分20秒かかるため、ドイツ・ダルムシュタットのESA管制センターが分離を確認したのは午後6時3分だった。



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