米連邦捜査局(FBI)は12月19日(現地時間)、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)に対する大規模なサイバー攻撃について、捜査の結果「北朝鮮政府に責任があると判断するに十分な情報を持った」と公式に発表した。
北朝鮮政府が関与していると断定した根拠の一部として、攻撃に使われたコンピュータのデータを削除するマルウェアに、以前FBIが北朝鮮によるものと判断した攻撃で使われたマルウェアと共通する部分があることや、北朝鮮によるものとみられている昨年3月に韓国の主要放送局と銀行に仕掛けられたサイバー攻撃で使われていたものと同じツールが確認できたことなどを挙げた。
FBIは、「北朝鮮の行為は米国の企業に重大な害を及ぼし、米国民の表現の自由の権利を抑圧しようとするものだ。こうした脅迫は国家として許されるものではない」としているが、この発表では具体的な対策には触れていない。
バラク・オバマ大統領は同日の記者会見でこの問題に触れ、「われわれは北朝鮮に、適切な時期にわれわれのやり方で対応する」と語った。
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ソニー・ピクチャーズにサイバー攻撃、「北朝鮮が関与」の見方もCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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