米Appleは米GoogleのGoogleマップの特徴である「ストリートビュー」に対抗する機能を準備中かもしれない──。Appleがリースしたという多数のカメラと赤外線センサーを搭載した自動車が、米カリフォルニア州サンフランシスコで目撃された。
地元メディアの米Claycordが2月3日(現地時間)に写真を掲載し、米CBSがサンフランシスコの車両関連当局にこの車両のリース先がAppleであることを確認した。
同じような車両は昨年9月にニューヨークでも目撃され、その動画がYouTubeに掲載された。
この車両は米Dodgeのミニバンで、ルーフにカメラと「LiDAR(Light Detection And Ranging)」センサーを搭載している。LiDARはレーザー光線を使って地表データを収集するリモートセンシング技術で、同じタイプのセンサーはGoogleの自動運転カーやフィンランドNokiaが地図サービス「HERE」のために使っている車両にも装備されている。
CBSはAppleが自動運転カーを開発しているのではないかと推測しているが、米AppleInsiderはAppleが当局に公道での自動運転カーテストの申請を出していないことから、その可能性は低いとしている。
Googleは2007年にGoogleマップの機能としてストリートビューを発表した。AppleはiOS端末の立ち上げ当初はモバイル地図サービスとしてGoogleマップを採用していたが、2012年のiOS 6から独自マップの提供を開始した。立ち上げ段階では問題も多かったが、iOS 8版では3D鳥瞰画像なども可能な高機能サービスに成長している。
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