楽天グループのフュージョン・コミュニケーションズは2月24日、NTTドコモのLTE網を利用して展開するMVNOサービス「楽天モバイル」に、月間2.1Gバイトの高速データ通信が月額900円(税別、以下同)で利用できるデータSIMや、富士通製の初心者向け端末「ARROWS M01」を投入すると発表した。月額料金に応じて「楽天スーパーポイント」が貯まるサービスも導入。春の商戦期に向け、ユーザー獲得を加速する狙いだ。
「楽天はEC、デジタルコンテンツ、金融に加え、モバイル事業を4本目の大きな柱にしようと考えている」――グループのモバイル事業を統括する楽天の平井康文副社長はこう宣言。現時点での契約数などは明らかにしていないが、目標の1000万台獲得に向けて着実に進んでいるとし、「MVNO市場で確固たる地位を築ける」と自信を見せた。
新たに投入するデータSIMサービス「楽天モバイル データSIM」は、高速通信が付かない「ベーシック」から、高速通信を7Gバイトまで利用できる「7GBパック」までそろえた。料金は、2.1Gバイトまでの高速通信が付いた「2.1Gバイトパック」が900円(SMS機能付きで1020円)、7Gバイトまでの「7GBパック」が2260円(同2380円)など「業界最安水準」に抑えたとしている。
新端末として、富士通がMVNO向けに展開している初心者向けスマートフォン「ARROWS M01」(3万6720円)の申し込み受け付けを開始(出荷は3月20日以降)。フィーチャーフォンからスマートフォンへの乗り換えを検討しているシニア層などの取り込みを狙う。端末ラインアップは「AQUOS SH-M01」「Ascend Mate7」「ZenPhone 5」と合わせて4種類となる。
「楽天スーパーポイント」との連携も強める。端末購入時にポイントがもらえる現在の制度に加え、「楽天でんわ」と同時申込時などにポイントがもらえるキャンペーンを実施。4月1日から、月額利用料支払い時にも100円につき1ポイント貯まるようにする。4月上旬からは、初期費用の支払いにポイントが使えるほか、夏をめどにSIMカードの月額利用料や通話料支払いにもポイントが利用できるようにする。
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