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「シャープが主力2行に資本支援要請」報道 シャープ「当社が発表したものではない」

» 2015年03月03日 11時21分 公開
[ITmedia]

 「シャープは主力取引先の2行に資本支援を要請する方針を固めた。国内の電子部品4工場の閉鎖や太陽電池事業の撤退を検討する」などと伝えた3月3日付けの一部報道についてシャープは同日、「当社が発表したものではない」と発表した。

 3日の日本経済新聞朝刊は、「シャープはみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行に資本支援を要請する方針を固めたと報じた。太陽電池など不振事業の損失処理で、2015年3月期の連結最終赤字が従来予想の300億円から1000億円超に膨らむ見通しとなり、業績回復のため国内の電子部品4工場の閉鎖や太陽電池事業の撤退を検討する」などと伝えている。

 報道について同社は「当社では抜本的構造改革を踏まえた様々な検討を行っているが、決定した事実はない。太陽電池などの不採算事業の減損処理により最終赤字が1000億円を超えるとの報道があるが、決定した事実はなく、15年3月期通期の連結業績について、現時点で修正の予定はない」などとコメントした。

 報道を受け、東京証券取引所はシャープ株式の取引を一時停止した。

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