仏LVMH傘下のスイス高級腕時計メーカーのTAG Heuerは3月19日(現地時間)、米Intelおよび米Googleと提携し、Intelのプロセッサを搭載し、Googleの「Android Wear」を採用するスマートウォッチを製造すると発表した。年内に発売する計画だ。
提携を発表する3社の代表。左から、TAG Heuerのジェネラルマネジャー、ガイ・セモン氏、GoogleのAndroid Wear担当エンジニアリングディレクター、デビッド・シングルトン氏、Intelの新端末担当ジェネラルマネジャー、マイケル・ベル氏、TAG Heuerのジャン・クロード・ビバーCEOGoogleは昨年3月のAndroid Wearの発表の際、チップメーカーのパートナー企業としてIntel、Qualcomm、Broadcom、Imagination、Mediatekを紹介していたが、Intelのプロセッサ搭載Android Wearはまだ発売されていない。また、多数の高級ブランドを擁するLVMH傘下がAndroid Wearの採用を発表するのはこれが初めてだ。
Intelはウェアラブル端末向けSoC「Quark」ファミリーを展開しており、このSoCを搭載する独自のウェアラブル端末「MICA」を昨年発売している。TAG Heuerの端末の詳細は何も発表されていないが、プロセッサにはQuarkが採用されるとみていいだろう。
米Reutersによると、この端末はTAG Heuerの人気コレクション「Carrera(カレラ)」のデジタル版レプリカになるという。Carreraは同名のロードレースにちなんだ、堅牢なスポーツウォッチコレクション。
米Appleの「Apple Watch」に対抗すべく、時計メーカー各社もスマートウォッチを開発している。Richemontグループ傘下のMontblancは今年1月、スマートフォンと連動する腕時計「TimeWalker Urban Speed e-Strap」を発表し、スイスSwatchは3月に「Swatch Touch Zero One」を発表した。
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