音楽プロデューサーでラッパーのJAY-Zは3月30日(現地時間)、著名アーティストが参加する音楽ストリーミングサービス「TIDAL」の世界35カ国(日本は含まれない)での公開を発表した。ニューヨークで開催されたプレスイベントには、マドンナやダフト・パンクなど、多数の著名アーティストが登場した。
TIDALは、スウェーデンAspiroが2014年10月に北米と英国で立ち上げたサービスだが、1月30日にJAY-Zことショーン・カーター氏がAspiroを買収することで合意している。TIDALの1月31日時点でのユーザー数は1万7000人だった。
TIDALのサブスクリプション料は月額19.99ドルで、広告ベースの無料サービスはない。料金は競合するSpotifyやYouTubeの有料プランの9.99ドルの約2倍だが、“競合サービスの約4倍のビットレート”で高品質な音楽(FLAC/ALAC 44.1kHz/16 bit - 1411kbps)と音楽ビデオを提供するという。同サービスでは、アーティストのインタビューや音楽評論記事なども読むことができる。3月25日現在で、2500万曲以上の楽曲と7万5000本以上の音楽ビデオがストリーミング可能だ。モバイルアプリ(Android/iOS)とWebブラウザで利用できる。
アーティストへの収益配分システムなどは公表されていないが、米Finantial Timesによると、JAY-Zは参加する主要アーティストらに現金とAspiroの株式を提供したという。
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