米Google傘下のYouTubeは11月12日(現地時間)、サブスクリプション制で広告非表示の新サービス「YouTube Music Key beta」を発表した。まずは招待制で、段階的に提供先を拡大していく。日本で提供されるかどうかは不明だ。
使用料はスウェーデンSpotifyと同じ月額9.99ドル(招待されたユーザーは半年間無料で利用でき、プロモーション期間中は月額7.99ドル)。再生前の動画広告や再生中のバナー広告などがいっさい表示されず、バックグラウンドでの再生、オフラインでの再生が可能。また、「Google Play Music」の3000万曲以上の楽曲を無料で再生でき(日本では利用できない機能)、将来的にはモバイルアプリでYouTubeの公式音楽動画を再生できるようになる。
これでGoogleが音楽の有料ストリーミングサービス市場に本格参入することになる。米国ではSpotifyが無料/有料サービスを提供している他、米Appleが無料のiTunes RadioとBeats Musicを、米Amazon.comもプライム会員向けの「Prime Music」を提供している。いずれの有料サービスも使用料は月額10ドル前後だ。
現在YouTubeの月間アクティブユーザー数(MAU)は10億人超。その1%(1000万人)でも有料サービスに加入すれば毎月約1億ドルの収入が見込める。競合のSpotifyのMAUは5000万人で、有料サービスの加入者は25%に当たる1250万人だ。
YouTubeはまた、公式アプリとWebページ上に新たに音楽動画専用タブを追加した。このタブでは、それまでのユーザー履歴に基いて最適化した音楽プレイリストなどを提供する。
さらに、近日中にパートナーレーベルのアーティストのフルアルバム(動画付き)を視聴できるようになる(日本でも視聴できるかどうかは不明)。
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