「他社のガラホとは大きく違う」――KDDIは5月14日、国内で初めてVoLTEに対応したAndroid搭載フィーチャーフォン「AQUOS K SHF32」を7月中旬に発売すると発表した。折りたたみ式本体やテンキー操作など“ガラケー”の操作感を残しながら、OSにAndroidを搭載した“ガラホ”の第2弾。フィーチャーフォン並みに抑えた新料金で利用できる。
auの夏モデルとして発表した。夏モデルは、スマートフォン7機種、タブレット2機種もそろえたが、田中孝司社長が真っ先に紹介したのが、“ガラホ”こと「AQUOS K」だ。
LTEやテザリング、おサイフケータイに対応するなど、2月に発売した初代モデル「SHF31」とスペックは同じだが、新たにVoLTEに対応。旧モデルはスマートフォン向けの料金プランが適用されたが、フィーチャーフォン並みに割安な料金プランを新たに設定した。
料金(誰でも割適用時)は、音声従量制・通信ダブル定額の「VKプラン」が1798円から、通話し放題+データ定額「電話カケ放題プラン(VK)」が5066円から(auスマートバリュー適用時)などフィーチャーフォンと同水準に抑え、「いいでしょ?」と田中孝司社長は自画自賛する。前モデルのユーザーも、新料金を適用できる。
2月に発売した前モデルは「すごい人気」だったと田中社長は話す。ガラケーの操作感を好む40歳以上の層と、電話はテンキーのガラホで、通信はテザリングで行いたい2台持ちの層に人気。ユーザーの年齢が上がるほどデータ通信量が下がる傾向にあるという。
Androidを搭載した“ガラホ”は、NTTドコモも前日に2機種発表した。機能を最低限に抑えてたモデルで、LTEやテザリング、Wi-Fiなどには非対応だ。
「AQUOS K」とドコモのガラホとの違いを問われた田中社長は、「他社のはそもそも、中身がAndroidのガラケーだと思う。われわれは、料金はガラケー並みだが、LTEによる高速通信やテザリングができるなど、ガラケーとスマホのいいところを上手く継ぎ合わせ、ガラケーの形の中に入れたと思っている」と話す。
同社プロダクト企画本部長の小林昌宏さんは、「ドコモとはスタンスが違うと考えている。われわれはガラケーが作りたかったのではなく、ガラケーを進歩させたかった。高速ネットワークにアプローチでき、クアッドコアのCPUでサクサク動く。料金はガラケーに合わせているが、自宅ではWi-Fiにも接続でき、通信料金の節約もできる」などとアピールした。
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