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「ねこあつめ」海外で人気 日本語版しかないのに3〜4割が海外から 「日本ローカルネタ多くて恐縮」と開発会社(2/2 ページ)

» 2015年06月17日 17時11分 公開
[岡田有花ITmedia]
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画像 ねこあつめの遊び方を英語で解説するブログ「How to play Neko Atsume 」より

 海外でのプロモーションは行っておらず、人気を集めた理由は「分からない」が、「ねこが世界中で愛されている動物であることが一番の理由かと思います」と推測。「ゲーム内のねこのデザインが海外でも受け入れてもらえたのでしょう。ゲーム内容もシンプルで、言葉を理解していてもしていなくても楽しめる内容になったのではないでしょうか」。

 ユーザー間の口コミもカギとなったとみている。「日本語が多少分かる方だったり、日本語が分からなくても、アプリを遊んでいただいた海外の方が、現地の言葉でブログなどで紹介してくださって広がったのではないでしょうか」。

画像 海外ユーザーを困惑させている「たてじまさん」。英語では「baseball cat」とも呼ばれているようだ

 海外でヒットした感想を高崎さんに尋ねたところ、意外な答えが返ってきた。「もともとかなりニッチなつくりで、一部のねこ好きだったり、“知っている人は知っている”ネタが多かったりします。『たてじまさん』(阪神タイガース風の縦縞はっぴを着てメガホンを持ったねこ)のように日本じゃないと分からなかったり、日本でも通じにくいネタも結構あるので、そのへんがすこし恐縮というか、(海外ユーザーに)申し訳ないです」。


 同社には海外のユーザーから、英語や中国語のメールでサポート依頼が届くこともある。「ユーザーさんは気を遣って英語でメールをくださることが多いんですが、弊社は英語が得意な社員があまりいないので、機械翻訳を使って返事をしています」。

 今後、英語版や中国語、韓国語版など海外向けローカライズも検討しているが、いつ出せるかは未定だ。「サポート体制が整ってからでないと難しいですね。今はサポートも機械翻訳に頼っている状態ですから……」。

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