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年金機構、情報流出した2499人に「流出していない」と誤回答 10万件の入力ミスが原因

» 2015年07月14日 11時06分 公開
[ITmedia]

 日本年金機構から125万件の個人情報が流出した問題で、同機構は7月13日、情報が流出した加入者2449人に対して、誤って「流出は確認していない」と説明していたことを明らかにした。情報流出した人を照会するシステムで、10万286件の入力ミスがあったことが主な原因。「重ねて深くお詫び申し上げます」と謝罪している。

 コールセンターで1388人、年金事務所で1061人に対して誤った説明を行った。

 主な原因は、顧客からの相談時に利用するシステムに、流出した番号を示す「アラート表示」を付加する際の入力ミス。6月2日にアラート表示を開始するため、ごく短期間に入力作業を行ったが、合計10万286件で入力ミスがあったという。

 ミスの内訳は、(1)1997年の基礎年金番号導入以前に使用していた「手帳記号番号」を基礎年金番号として入力したミス4万6412件、(2)流出した基礎年金番号を入力していなかったミス5万3874件。誤入力したデータはすでに修正している。

 加えて、コールセンターで、アラート表示がされていたのに「流出は確認していない」と誤って説明したケースが23件あった。

 誤回答した2499人には個別に訪問して謝罪・説明を行っており、これまでに2407人を訪問して説明した。残りの42人は引き続き訪問して説明・謝罪する。

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