KDDIは9月11日、月額1700円(税別)の新通話かけ放題プラン「スーパーカケホ」、12カ月以上の利用で最新機種への変更をサポートする「スーパーアップグレードキャンペーン」、iPhone 6s/6s PlusのLTEキャリアアグリゲーション対応――などを発表した。注目度の高いiPhone新機種の発売を前に、通信面・サービス面それぞれをアピールする。
9月18日に追加するLTEスマートフォン向け「スーパーカケホ」(電話カケ放題プランS)は、月額1700円で国内携帯電話、固定電話への5分以内の通話がかけ放題となる新プラン。ユーザーからの「基本料金が高い」という声を受け、従来の「カケホ」(月額2700円)から1000円安く設定した。
同社によると、音声通話の利用のうち90%超が5分以内の短さ。新プランでも多くのユーザーのニーズを満たせると判断したという。
スーパーカケホとデータ放題プランを組み合わせた場合、最も安い3Gバイトで月額6200円となる。「データギフト」「データチャージ」などは従来プランと同じく利用できる。
常に最新機種を使いたいユーザー向けに、12カ月の利用で最新機種への変更をサポートする「スーパーアップグレードキャンペーン」(月額300円)も18日にスタート。12カ月間の利用後に「前倒し利用料」として2000円を支払うと、7カ月分(18〜24回目)の端末割賦代金が無料になるキャンペーン特典を受けられる。前倒し利用料は、iPhone 6s/6s Plusの購入では無料になる。
iPhone 6s/6s Plusを12月31日までに購入して同キャンペーンに加入すると、「前倒し利用料」が無料になる。石川雄三専務は「1年ごとにiPhone最新機種を手に入れたいユーザーに向けたもの」と狙いを話す。
既存のauユーザーに向けては下取りを強化。3カ月以上利用しているiPhone4S〜iPhone 6/6 Plusを対象に、最新iPhone購入時に1万800円〜2万7000円で買い取り、「au WALLET」に1万円分のポイントを追加でチャージする。
3キャリアともにiPhone発売での新規ユーザー獲得に力を入れると見られるが、「auの差別化ポイントは通信速度」――と自信を見せる。
4G LTEは、2.1GHz帯と800MHz帯を束ねるキャリアアグリゲーションに対応し、受信最大225Mbpsを実現する。合わせて、受信最大220MbpsのWiMAX 2+(2.6GHz帯)も利用可能だ。石川専務は「特にWiMAX 2+帯域はまだ利用者も少なく、体感的なスピードがかなり違う。使えば実感してもらえるはず」とアピールした。
新iPhoneは明日12日に予約受け付けを始めるが、端末代金は未発表。石川専務は「この会見で同時に発表したかったが間に合わなかった。なるべく早くWebサイトで公開したい」とした。
iPhone 6s/6s PlusのSIMロック解除に関しては「購入から6カ月間以上」と従来機種と同じ条件とするという。
台頭するMVNOサービスに対しては、「一定数まで成長すると思う」(石川専務)との見方。「今回の新プランの提供はユーザーの要望を踏まえた適正価格を目指したもので、他社と価格競争をしたいわけでも値段で勝負していくつもりもない。通信環境やアフターケア、補償などトータルのサービスで訴求していく」(石川専務)と述べた。
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