日立製作所は10月2日、拡張現実(AR)やヘッドマウントディスプレイ(HMD)などを活用した保守・点検サービス「Doctor Cloud/巡回・点検支援システム」を琵琶湖開発総合管理所に来年3月から導入すると発表した。現場作業の効率化やヒューマンエラーの防止に役立てるという。
目線カメラが付いたHMD、AR技術、クラウドによる作業履歴の管理――などを組み合わせたサービス。機器や設備に貼ったマーカーをカメラで読み取ると、作業内容のナビゲーションをHMDの画面上に表示する。目線を動かす必要がなく、両手も使えるため、現場作業の効率化・安全性向上につながるとしている。離れた場所から監督者が複数拠点に同時に指示できる通信機能も備える。
水資源機構 琵琶湖開発総合管理所が運用管理する大同川排水機場(滋賀県・東近江市)、米原排水機場(同県・米原市)の2カ所で導入する。大雨で水位が上昇するなどの緊急時に、経験の浅い職員でも迅速・確実に排水作業ができるようにサポートするという。
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