米Googleは10月2日(現地時間)、8月に発表した持株会社Alphabetの設立を伴う大規模組織再編を完了したと発表した。Googleは主要ビジネスに従事する子会社としてAlphabet傘下に入る。
Googleは検索、広告、マップ、Google Play Store(アプリストア)、Googleストア(ハードウェア)、YouTube、Androidなどにフォーカスし、ライフサイエンス事業やGoogle Xなどの研究開発部門、投資部門などは系列の別会社になる。
Googleの共同創業者であるペイジ氏はAlphabetのCEOに、サーゲイ・ブリン氏は同社の社長に就任。Googleの会長、エリック・シュミット氏はAlphabetの会長になった。GoogleのCEOには、最近のGoogle I/Oや製品発表イベントで司会を務めることも多いプロダクト担当上級副社長のサンダー・ピチャイ氏が就任した。
Googleの株式はそのままAlphabetの株式になり、ティッカーシンボルも変わらない(クラスA株は「GOOGL」、クラスC株は「GOOG」)。これらの株式の取引は5日からNASDAQ市場で開始する。
第4四半期(10〜12月)の業績発表からは、Alphabetの傘下企業の決算をそれぞれ分けて開示する。
Googleには「Don't be evil(邪悪になるな)」というフレーズで有名な社訓(Code of Conduct)があるが、Alphabetの社訓も新たに公開された。こちらは「Alphabetおよびその子会社の従業員は正しいことをしなければならない(should do the right thing)」という1文で始まっている。
Alphabetの社訓はGoogleのものより短く、あまり具体的な行動規範には触れていない。例えばGoogleの社訓では、職場に猫を連れてくることを禁じている(犬はOK)が、Alphabetの社訓にはこうした項目はない。
Googleの広報担当者は米Wall Street Journalに対し、「Alphabetの各子会社はそれぞれの行動規範を作っていいが、職場に猫を連れてくるようになれば、かなり深刻なトラブルになるだろう」と語った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR