宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月5日、探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星の名前が「Ryugu」(竜宮)に決まったと発表した。
小惑星は「1999 JU3」。名前は7月から8月にかけて公募し、7336件の応募があった。Ryuguは30件の応募があったという。
名称案は提案権を持つ米LINEARチームに伝えられ、同チームが国際天文学連合に提案。通常は審査に3カ月程度かかるが、異例の早さで小惑星リストに名前が掲載されることになったという。
選定理由として(1)浦島太郎が玉手箱を持ち帰るということが、はやぶさ2が小惑星のサンプルが入ったカプセルを持ち帰ることと重なる、(2)1999 JU3には水を含む岩石があると期待されており、水を想起させる名称案であること、(3)既に小惑星の名称として存在していない、神話由来の名称案の中で多くの提案があった名称であること、(4)「神話由来の名称が望ましい」とする国際天文学連合の定めたルールに合致し、商標権などの観点からも大きな懸念はない──と説明している。
Ryuguは地球から約3億キロの彼方にあり、はやぶさ2は2018年の到着を目指し飛行している。
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