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シャープ、家電メーカーなのに“茶葉”を発売 狙いは

» 2015年11月12日 13時58分 公開
[ITmedia]

 「なに言ってるかわからないと思いますが、弊社、茶葉の販売はじめます」――シャープは11月11日、ひきたてのお茶をいれる「ヘルシオお茶プレッソ」向けに、専用の茶葉「ヘルシオお茶プレッソで飲む抹茶」を発売した。同社が食品を取り扱うのは初めて。内容量は60グラムで、価格は6000円(税別)。

photo 宇治産の一番茶を採用

 発売するのは、抹茶の元になる「碾茶」(てんちゃ)の茶葉。製造過程が特殊なため、煎茶や玉露と異なり茶葉の形で流通するケースは少なく、ほとんどが粉末の「抹茶」として販売されている。「お茶プレッソ」は粉末の状態でも利用できるが、利用者からは「煎茶に限らず、『抹茶』もその都度必要な分だけひきたい」という声が多く、点てる直前にひけるタイプの茶葉の商品化に踏み切ったという。

 昨年発売した「ヘルシオお茶プレッソ」は、茶葉を丸ごと粉末状にし、栄養成分を逃さない“健康志向の家電”として、高めの年齢層の女性ユーザーを中心に好評。3月までに14万台を販売した。

photo 「ヘルシオお茶プレッソ」の公式サイトより

 新発売の茶葉とセットで、「抹茶を好む」という20〜30代をターゲットに「お茶プレッソ」の拡販効果を狙う。担当者は「調理家電などでも、ニーズやアイデアがあれば、食品とセットの展開を検討する」と話している。

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