米Googleは12月9日(現地時間)、モバイル端末でのWebページ高速化を目指すオープンソースプロジェクト「Accelerated Mobile Pages(AMP)」の進捗や新たに参加するパートナーなどを発表した。
Googleは2016年2月から、Google検索でAMP採用ページへのトラフィックの送信を開始する。米Twitterは年明けにも参加パブリッシャーからのAMPコンテンツのリンク実験を開始する。
AMPは、Googleは10月にTwitterなどと協力して策定したモバイルWeb高速化のためのプロジェクトおよびイニシアチブの名称。オープンソースで公開されている「AMP HTML」というフレームワークを使ってモバイル向けWebページを構築すると、そのページはGoogleやTwitterなどのサーバにキャッシュされるので、高速に表示される。デモ動画を見ると、検索結果のリンクをタップすると一瞬でページが表示されるのが分かる。
同イニシアチブに参加している米Pinterestによると、AMPを採用したページの読み込みは通常のモバイルページの4倍速く、データサイズは8分の1という。
AMPには既に、BBC、Wall Street Journal、New York Times、Conde Nast、朝日新聞、毎日新聞、産経デジタル、BuzzFeed他、多数が参加している。来年には、日本では日刊スポーツ、シネマトゥデイ、イード、LINEが参加する。
Web高速化の取り組みとしては米Facebookの「Instant Articles」(日本ではまだ提供していない)があるが、Instant ArticlesのコンテンツはFacebookのサーバに置く必要がある一方、AMPのコンテンツはどこにでも置ける。
Googleはモバイルでの検索アルゴリズムに読み込みの速さを加味しているため、AMP採用ページのランクが上がる可能性があるだろう。
AMP採用ページの作成はこちらのページで開始できる。
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