イーロン・マスク氏率いる米宇宙企業Space Xは12月21日(現地時間)、「Falcon 9(改良型)」ロケットの打ち上げから垂直着陸までの様子をWebcastで実況した。ロケットの垂直着陸は11月に米Blue Originが成功させたが、軌道に到達した後での着陸はこれが初めてだ。
この「ORBCOMM-2 MISSION」ミッションは、米衛星通信サービスORBCOMMの衛星11機をFalcon 9に搭載して低周回軌道まで運び、軌道上で(衛星を搭載した)第2段ロケットを切り離して第1段ロケットを地上に垂直着陸させるというものだ。
第1段ロケットの着陸と第2段ロケットによる衛星の軌道への設置の両方が成功した。
Space Xはこれまで3回ロケットの着陸実験に失敗しており、成功はこれが初。ロケットの再利用が可能になれば、大幅なコスト削減が可能になる。
Space Xは11月、NASAの宇宙飛行士ISS輸送契約を獲得しており、2017年にはFalcon 9で有人宇宙船「Crew Dragon」を打ち上げる計画だ。
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