ITmedia NEWS > STUDIO >
ニュース
» 2015年12月25日 14時00分 公開

働く“キラキラ女子”はかっこいい――Web業界のお仕事事情を描く“ITきゅんきゅん系”漫画「彼女のいる彼氏」 (2/4)

[山崎春奈,ITmedia]

 正直言って、普通に生きていてどうしても描きたい、作品にしたいと心の底から思える題材やテーマって創作者であってもそこまでたくさんないと思うんですよ。私にとってその1つはバトン部、そしてもう1つがこの会社で過ごした日々だったんです。そのくらい、“2度目の青春”として振り返って語りたい対象になりました。

photo
photo 咲の“キラキラ女子”の友人・ルミ

 サイバーエージェントって会社に対するみなさんのイメージって少しの揶揄も込めて「リア充」「キラキラ女子」じゃないですか? ……そうなんです、それは正しいんです、キラキラ女子は本当に道玄坂にいるんです!(笑)どんなに仕事が忙しくて残業続きでも、朝早くても、きちんとお化粧してヒールを履いて会社に来る。ピリピリした空気の中でもチームのみんなを笑顔で励ます。金曜の夜にはパーティーして、ハロウィンには仮装して……これまで近くにいなかったタイプの人たちがここにはたくさんいたんです。

 会社に入る前は「こんなキラキラした人たち、きっと仲良くできない……」とびくびくしてたんですけど、近くで働くことでそのかっこよさを知りました。チームメンバーの誕生日は欠かさず祝うし、「恋するフォーチュンクッキー」だって全力で踊る。だるく働いていたらいろんなことがどんどんだるくなってしまうことを分かっていて、まず自分からその場を明るくしようと努力する姿を尊敬していました。

 私は在社中、朝6時に起きて出社前に描いて、会社で働いて、日付が変わる前後に帰宅したとしても、夜中に2〜3時間描いて倒れるように寝て――という生活を繰り返していて「よくそんな頑張って漫画描けるね」と言われてたんですが、キラキラ女子のみなさんはきっと私と同じくらいのエネルギーを「かわいくなりたい」に向けているんですよ。絶対に真似できないけどまぶしくて、いいなぁと素直に思いました。身を削って働くだけが「頑張ってる」じゃないなって。

 本当は働いてた当時も今も、キラキラ女子がある意味怖いんです。怖いというか……分からない? 「かわいい」に対する努力が圧倒的で、違う生き物みたい。そして同時にすごく憧れてるんです。そういう世界に触れたこと、新しい“かっこよさ”を知れた楽しさが今この漫画を描いてる原動力ですね。

恋と仕事とSNSのリアル

――特に気をつけている部分はどのあたりですか。

photo 深夜まで作業する佐倉に届く彼女からのメール

 仕事に関する描写はなるべくリアルに、と思っています。自分が感じていた楽しさや難しさをきちんと伝えたい、憧れの仕事を取材して描くことで自分も“体験”したい、という思いで、いろんな人に実際に話を聞いて参考にしています。コンペの資料作りでどんなところを気にするか、ファッションショーの当日の朝はどんな言葉が飛び交うか――友人知人で現場にいる人に取材したり、これまで研究やバイトで潜り込んだ実際のシーンを思い返したりして作ってますね。

 それからスマートフォンやWebサービスの使い方ですね。Facebook投稿の「いいね!」の数に一喜一憂したり、LINEのスタンプの使い方に性格が表れたり、スマホから生まれる感情のリアリティーをきちんと描くことで関係の温度感を伝えたいなと思ってます。仕事で疲れた佐倉に彼女から「大丈夫?」と重たい長文LINEが届いた瞬間の「うわ」という感じ、きっとみなさん似たような経験ありますよね。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.