ネットワーク機器大手のNETGEARが、自社ソフトの使い方を解説するページに、違法ダウンロードされた海賊版映画とみられるファイルの証拠を残していたことがわかった。
同社の製品に付属する「Genie」というソフトウェアは、ホームネットワークを管理するほかに、さまざまな機能がある。そのひとつが「Turbo Transfer」という、大容量ファイルの高速転送機能で、同社の公式サイトに詳しい使い方が解説されている。
ところが、この解説画面で転送されようとしている大容量ファイルは「pain and gain 2013 bdrip x264-amiable.mkv」という名前だ。これは「2013年の米国映画"Pain & Gain"(邦題:『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』)をBlu-rayディスクからリッピングしてH.264フォーマットで圧縮した動画ファイル」を意味している。ファイル名の特徴からも、おそらくはP2Pファイル共有を通してダウンロードされたものと推測できる。
NETGEARは現在、このページを閉鎖しているが、Webページ保存サイトarchive.isにミラーが残されている。このページは2013年に公開されてから、2015年12月に指摘を受けて閉鎖されるまで、誰にも気づかれることなくこのファイル名を公開していたようだ。
NETGEARは英ニュースサイトBUSINESS INSIDERの取材に対して、「私たちは映画の著作権侵害を容赦しないし、その転送を勧めるものではない。『ペイン&ゲイン』のような素晴らしい作品についても」と答えている。
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