米Googleが2015年6月から公開している自動運転車の月次レポートの2015年12月版(リンク先はPDF)を公開した。
同社の自動運転車がカリフォルニア州の公道を走行した2015年11月末までの累計距離は約42万4000マイル(約68万キロ)。11月だけでは4万3000マイルだった。
Googleは今回のレポートで、自動運転モードからマニュアルに切り替えた回数とその状況について詳細に説明している。Googleの自動運転車には必ず人間のドライバーが乗車し、いつでもマニュアルに切り替えられるようにしている。
何らかの理由でマニュアル運転に切り替えた回数は、2014年9月から累計で272回。その内69回は安全性に関連する操作だった。Googleはその69回をシミュレーションし、13回は切り替えなければ他の自動車や物体(その内2件は工事現場などにある円錐形のコーン)に接触していた可能性があると報告した。13回中10回は技術的な問題で、残りの3回は他のドライバーの運転が原因としている。
米カリフォルニア州車両管理局(DMV)が昨年12月に発表した自動運転車規制案では、公道を走行する自動運転車には専用の免許証を取得したドライバーの乗車を義務付けることになっている。Googleはこれに対し、「テクノロジーの発展を妨げる時代錯誤の内容」と反発を示しているが、少なくとも現在の段階では、ドライバーによるマニュアルへの切り替えが必要のようだ。
カリフォルニア州は、州内で自動運転車の公道テストを実施する各社に対し、同様のレポートを提出を義務付けている。提出された各社のレポートはこちらで見ることができる。
変更履歴:マイル→キロ換算が間違っておりました。お詫びして訂正いたします。[2016/1/14 14:00]
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